鉄骨造やRC造の強固な門型フレーム構法を
木造住宅に取り入れた「SE構法」で
高い安全性と開放的な空間を同時に実現します
SE構法とは、「鉄骨造」や「鉄筋コンクリート造」で用いる接合部を剛接合とする構造体を木造住宅に取り入れた、耐震性と耐久性に優れた構法です。(木造ラーメン構造)
2011 年3 月11 日に発生した東日本大震災。気象庁が発表した「震度6 」以上の地域に1,277 棟。「震度5 強」以上の地域に4,500 棟。地震動により、主要構造部に被害を受けた建物はありませんでした。
SE構法では、「耐力壁」の代わりに「門型耐カフレーム」による
木造住宅最大の大空間・大開口 が可能となり、壁の無い空間提案ができます。
柱と柱の間に差し渡す梁の距離をスパンと呼びますが、SE 構法は木造住宅では困難とされている 9mのスパ ンを可能にしています。スパン 9mとは クルマ3台が停まるビルトインガレージを柱なしでつくれる大きさ。またパッシブハウスをつくるのに必要な大きなサッシを付ける大開口も可能となります。これだけの大胆な構造を、耐震性の裏付けをもって実現できることから、SE 構法ならではの自由な空間が生まれます。狭小3階建てから大型店舗まで。その可能性は、木造の限界を超えて広がります。
SE構法 |
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在来工法 |
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地震や台風などの自然災害に耐えうる強さを数値によって証明しています。だから安全に理想の空間を実現できるのです。
SE構法の建物は全て、構造設計のプロが構造設計しています。 実験等で検証したデータを元に、立体解析構造計算プログラムを 用いて、安全性を検証しています。
SE構法では国に先駆け、1998年より建物の構造性能を明確に表記する「性能保証書」を発行してきました。 保証書が発行された住宅は、厳しい基準(水平部材で1/120以上の傾斜、通常荷重下での1/500以上のたわ み、柱等の鉛直部材で1/120以上の傾斜)のもと、構造に起因する建物の損傷が保証されています。 累計1万棟以上が建てられた現在に至るまで、SE構法で建てられた建物の構造に関する瑕疵の事故はゼロ。 全ての建物を構造計算し、適切に管理しているからこその実績です。
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阪神淡路大震災の経験から、土台から柱が抜けないように柱と基礎とをSE 金物で強固に接合する方法を考案しました。その耐力は、実に従来の工法の約9.5倍※。地震など、横からの力による引き抜き現象に対して圧倒的に強い性能を持つ柱を実現させています。
SE構法の基礎は剛性の強いSEフレーム(骨組み)を強固に接合するため、170mmの巾がある強靭な基礎を採用しています。
頑丈な柱と梁で建築を支えるラーメン構造。木造建築にこの構 造を取り入れ、さらに強さを増したのが「SE 構法」です。 強度や品質に優れた「集成材」で出来た柱と梁を、丈夫な 「SE 金物」で剛に接合することで、構造計算プログラムで検証された、揺るぎない強度の骨組みを実現しました。 壁だけで建築を支えるのではなく、骨組み全体で建築を支えるので、高い安全性を確保したまま、柱や間仕切り壁の少ない、 開放的な大空間を実現することが出来ます。
地震時において、さらなる安全性を確保するために、SE構法では業界で初めて、全棟Sボルトを採用しています。Sボルトは、従来の金物工法の課題を克服するために開発された特殊なボルトです。表面に凹凸加工を施し、木材にねじ込むことによって、引張剛性が向上。通常のボルトの2倍の強さを持つこのSボルトと高強度のSE金物の組み合わせにより、ラーメン構造を実現しています。
SE構法では、ラーメン構造に高強度の耐力壁を組み合わせることで、高い自由度と強い耐震性を持ち、コストパフォーマンスにも優れたバランスの良い構造躯体をつくることができます。SE構法の耐力壁は、在来工法で使用される片筋かいの壁倍率2に対して、片面耐力壁では壁倍率3~7相当、両面耐力壁では最大で壁倍率14相当の耐力壁が実現できます。
SE金物はカチオン電着塗装されています。その優れた耐久性は、約600時間かけた塩水噴霧試験において、ほとんど試験前の状態と同じ品質レベルを保っていることからも証明されます。この試験時間は、標準地域では168年、塩害地域では100.8年分の負荷をかけた状態に相当します。
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